インターナショナルスクールとは?学費や入学条件を解説!
インターナショナルスクールの需要が年々増加しています。英語力が伸びそうというイメージから、「子どもをインターナショナルスクールに通わせたい」という親御さんは多いはずです。
しかし、インターナショナルスクールは英会話スクールと異なり、英語を学ぶ場所ではありません。
本記事では、インターナショナルスクールの基本情報を解説します、学費や入学条件にも触れているので、参考にしてください。
インターナショナルスクールとは?
インターナショナルスクールとは、日本在住の外国籍の子どもが教育を受ける施設です。日本の学校教育とは異なる点が多いので、その特徴を解説します。
- すべての授業が英語で行われる
- 多国籍の生徒がいる
- 新学期は9月からスタート
- 国際標準で設計されたカリキュラム
すべての授業が英語で行われる
インターナショナルスクールでは、すべての授業が英語で行われます。「英語を学ぶ」ではなく「英語で学ぶ」ための施設だからです。つまり、入学時点ですでに、英語でのコミュニケーションをとれる事が前提となります。
これは子どもに限った話ではありません。インターナショナルスクールでは、学校生活の案内、先生とのコミュニケーションもすべて英語です。ご両親のどちらかにも英語力が求められます。
子どもの英語力が心配な方は、プリスクールを活用するのも選択肢の1つです。詳細は後述します。
多国籍の生徒がいる
インターナショナルスクールにはさまざまな国にルーツを持つ生徒がいます。ヨーロッパやアメリカ、アジア系など、その比率は学校ごとに異なります。駐在員や貿易関係者の子どもなど、転勤が多いご家庭が多いでしょう。
また、多様な国の文化に触れることで、子どものグローバリズムが育つことを期待できます。
新学期は9月からスタート
インターナショナルスクールの新学期は9月からスタートします。海外の学校では9月に学期が始まるケースが多く、国際基準に合わせるためです。学年の最後は6月に設定されています。
それに伴い、学年の区切りも「9月生まれから6月生まれ」になります。「4月生まれから3月生まれ」ではないので要注意です。
国際標準で設計されたカリキュラム
インターナショナルスクールでは、国際標準で設計されたカリキュラムが用意されています。たとえば当社が提供する「WAIS」の場合は以下のとおり。
- トラディショナルコース:ミズーリ大学がオンライン専用に開発
- オルタナティブコース:セントリック・ラーニングアカデミーがオンライン専用に開発
なかでもオルタナティブコースでは、日本では珍しいPBL(課題解決型)カリキュラムを学習できます。
インターナショナルスクールとプリスクールの違い
プリスクールは、就学前に通う教育施設の総称として使われますが、国によって詳細が異なります。日本の場合は、小学校に入る前の子どもに対して、英語を使いながら保育を行う施設のことを意味し、2~3歳の子どもが対象です。また、英語に対応した幼稚園・保育園をプリスクールと呼ぶこともあります。
インターナショナルスクールは、前述したとおり日本在住の外国籍の子どもが教育を受ける施設です。一般的には、幼稚園から高校までの一貫校となります。
つまり、英語力に自信のない子どもの場合、プリスクールを経てインターナショナルスクールに入学すれば、ある程度その問題を解決できます。
インターナショナルスクールと英会話スクールの違い
インターナショナルスクールと英会話スクールは根本的に異なります。
繰り返しますが、インターナショナルスクールの目的は「英語での教育」です。英語を学ぶ施設ではなく、英語ができる子どもが英語で授業を受け、算数や理科などを学習します。
一方、英会話スクールは「英語を教育」する施設、あるいはサービスです。
基本的にインターナショナルスクールは日本在住の外国籍の子どもを対象としています。
子どもの英語力を鍛えたいという目的なら、インターナショナルスクールではなく英会話スクールに通わせたほうがいいでしょう。
インターナショナルスクールと卒業資格
インターナショナルの注意点として、日本の小学校・中学校・高校と卒業後に得られる資格が異なります。
そもそも、インターナショナルスクールは文部科学省の管轄外です。つまり、インターナショナルスクールで小・中学校時代を過ごした場合、義務教育を修了していないとみなされることがあります。
また、高校に関しても、卒業したインターナショナルスクールによっては高卒資格が与えられないので、「高卒認定試験」などを別途受験する必要があります。
日本の学校に編入・進学する計画のある方はご注意ください。
インターナショナルスクールは誰でも入れる?
インターナショナルスクールは誰でも入れるわけではありません。それぞれの学校ごとに入学条件があるからです。
また、前提条件として「英語が話せるか」「英語でコミュニケーションが取れるか」は必ずチェックされます。入学試験や面接で、子どもの年相応の英語力が問われるということです。
他にも、インターナショナルスクールは高校までなので、プリスクールを含めれば0~18歳までという年齢制限があります。
インターナショナルスクールの学費
インターナショナルスクールの学費は非常に高額です。150~200万円が相場といわれていますが、地域や学校によって異なります。また、学年ごとにも差があるので、詳細はインターナショナルスクールの公式サイトをチェックするか問い合わせてください。
ただ、学費の他にも入学金や教材費、施設利用料などが発生する点は要注意です。
【モデルケース】
- 入学金:20~50万円
- 授業料:150~200万円
- 施設利用料:20~50万円
- 教材費:20~50万円
- 保護者会費:2~10万円
インターナショナルスクールは意味がない?
インターナショナルスクールは意味がないという声もあります。結論、それはケースバイケースです。
インターナショナルスクールは外国籍の子ども向けの施設なので、駐在員や貿易関係者のご家庭からすればとても助かります。異国の地でも英語で教育を受けることが可能だからです。そのお子さんは、将来的に海外で生活することもあるでしょう。
しかし、日本国籍の子どもの場合、基本的には日本で生活することになると思います。海外の大学に留学したり、海外の有名企業に就職したりすれば別ですが、日本に住んでいる限り、日常生活で英語が必要になるケースは多くありません。
語学力は使い続けないと衰えていくので、「幼稚園だけインターナショナルスクールに通っていた」というケースの場合、大人になって英語が話せなくなる可能性もあります。
「海外の有名大学に進学させたい」「将来はグローバル企業で働いてほしい」など、明確な目的がない限り、一般的なインターナショナルスクールは意味がないといえます。
ただ、なかには「日本の学校とインターナショナルスクールを両立させて、子どもの選択肢を広げたい」という方も多いはずです。
その際は当社の「WAIS」がお力になれます。
オンライン特化のインターナショナルスクールなので、19:00~21:55など、お子さんが学校から帰ってきたあとに授業を受けることが可能です。
インターナショナルスクールのまとめ
今回はインターナショナルスクールの基本情報について解説しました。押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- 基本的には外国籍の子供向け施設
- 9月に新学期がスタート
- 英語ができれば日本国籍でも入学可能
- 日本の義務教育などを修了できない可能性がある
- 学費の相場は年間200万円程度
インターナショナルスクールは、多くの面で日本の学校教育と異なります。「子どもをインターナショナルスクールに通わせたい」という親御さんは、事前に情報収集を怠らないようにしましょう。